Wikipediaの情報を使って、ローカルAIに答えてもらう
ローカルLLMで調べものをするとき、ツール呼び出しに対応するモデルならWikipediaを検索し、関連する記事を読んで回答の参考にできます。NaidanはWikipediaの公式APIで検索と記事本文の取得を行うため、Wikipedia用のAPIキーやアクセストークンを用意する必要はありません。今回のみ許可を選ぶと、送信する検索語と取得する記事をリクエストごとに確認できます。
Naidanを開き、ツール呼び出しに対応するモデルのチャットを選びます。
モデルをまだ用意していなければ、ブラウザ内モデルの設定ガイドまたはローカルエンジンの接続ガイドを参考にしてください。 ツール呼び出しを試すモデルの例として、Qwen3.5 9B(Q4_K_M GGUF)を選べます。
1. チャットのツール設定を開く
チャット入力欄のツールを選びます。入力欄の上にツールの設定画面が開きます。初期状態ではWikipediaはオフです。
2. Wikipediaをオンにする
Wikipediaをオンにすると、長い記事の必要な部分を読めるよう、シェルとNaidan内のファイルを読むマウントも有効になります。現在のチャットで絞られるのは会話履歴の本文です。画像添付などの保存済みファイルは、別チャットのものもこのマウントから読めます。PC上のフォルダを選ぶ操作ではありません。範囲を確認してからWikipediaをオンにし、ツールの設定画面を閉じます。ツール設定の永続化がオフの場合、これはこのページを再読み込みするか閉じるまでの一時的な変更です。
シェルから読める範囲について詳しくは、会話と保存済みファイルをシェルで読む設定をご覧ください。
3. Wikipediaで調べるよう頼む
Curated版のCSPはWikipediaへの接続を許可します。ローカルのみ版では、ツールをオンにしても外部のWikipediaへの接続がブロックされます。 公開版ごとの接続制限を比べる
たとえば「Wikipediaでオーロラを検索し、関連する記事を読んで、発生の仕組みを説明して」と送ります。モデルが検索ツールを呼び出すと、確認画面に検索語が表示されます。個人情報やIDを検索語に含めず、送ってよい語か確かめて今回のみ許可を選びます。このチャットで許可や全体で許可を選ぶと、その範囲では同じ検索操作の次回以降の確認が省かれる場合があります。拒否を選ぶと、そのリクエストは実行されません。
4. 記事の取得を確認する
検索結果には記事の候補とページIDが表示されます。記事取得は検索とは別の承認操作です。確認画面が出たら記事名とページIDを見て、本文を取得してよければ今回のみ許可を選びます。記事取得への許可を保存済みなら、その後の確認は省かれる場合があります。
モデルに渡る結果
検索で返るのは記事名とページIDで、本文は含まれません。記事取得では平文の本文が返ります。長い記事はブラウザ内に保存され、モデルが必要な部分をシェルで読めます。記事取得で直接返る本文やシェルで読んだ部分は、選択中のチャットモデルの入力となり、サーバー上のモデルなら設定した接続先へ送られます。回答はモデルが利用した結果に基づくため、正確さが必要なときは元の記事も確かめてください。
ツール呼び出しが始まらない場合は、このチャットでWikipediaがオンか確認し、ツール呼び出しに対応するモデルを選びます。有効にしても、すべてのモデルが必ず使うわけではありません。
WikipediaへサイトのOriginを送らない仕組み
ホスト版では、Naidanを開いているサイトのHTTP OriginをWikipediaへのリクエストに渡しません。Naidanでは、この通信方法をprivacy fetchと呼びます。ただし、検索語やページID、利用者のIPアドレス、User-AgentやAccept-Languageなどのブラウザ情報はWikipediaに届き得ます。匿名化の仕組みではありません。
ホスト版では、隔離されたiframeから送信するため、ブラウザはサイトのアドレスを含むOriginヘッダーの代わりにOrigin: nullを送る場合があります。資格情報とリファラーは送らず、Wikipediaへの経路は対応するWikipedia APIのURLだけを許可します。ファイルから開くスタンドアロン版では、URLを検証した後、そのiframeを使わず直接リクエストします。